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CROWN English Communication 2 Lesson5 Optional Reading

Reviving Warrongo

チェロキー語だけが消滅の危機に瀕している言語ではありません。 世界中で、人々が伝統的な言語を復活させようと働きかけています。 日本の言語学者である角田太作はその人々のうちの1人です。

1971年に、角田が学生であったときに、彼はオーストラリアの北クイーンズランドへ実地調査を行いに行きました。 そこで彼は、ワロゴ語(その地域で話されるオーストラリア原住民の言語)をすらすらと話せるの最後の話者の1人であるアルフ・パーマーという名前の男性に会いました。

角田は次のように記憶しています。 「私が彼とともに実地調査していたとき、彼は私にこう言ったものでした。『私がワロゴ語を話す最後の1人だ。私が死ぬとき、この言語も死ぬだろう。私は知っていることをすべてあなたに教えよう。だから正しく書き留めてください』」 角田はその言語を保存しようと試みました。そして最終的にはワロゴ語の辞書を作り、『A Grammar of Warrongo(ワロゴ語の文法)』(2011)という本を書き上げました。その本は彼の師であるアルフ・パーマーにささげられました。

30年後の2002年に、北クイーンズランドにあるワロゴ族のコミュニティはワロゴ語を教えに戻らせるため角田を招待しました。 アルフ・パーマーが1981年に亡くなって以来、もはやワロゴ語をすらすらと話せる人はいませんでした。 角田は、ワロゴ族の人々が先祖伝来の言語を学ぶのを手伝えるその言語の唯一の話者でした。 角田はワロゴ族の人々に温かく歓迎されました。 彼は文化遺産の言語を彼らに教えることによって彼らに感謝しました。

北クイーンズランドに滞在している間、角田はパーマーの墓を訪問しました。そこで彼は師であるアルフ・パーマーにワロゴ語でその言語を復活させていることを伝え、『A Grammar of Warrongo』の本を彼に見せました。

角田はこのように言いました。言語はあなたとあなたの祖先をつなぎ、それはあなたのアイデンティティーの非常に重要な部分だと。 彼は次のように説明します。「言語は容器のようなものです。言語が消えるとき、伝統的な知識を伝えることがとてもむずかしくなる。文化には他の言語に翻訳できないいくらかの側面があります」

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