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CROWN English Communication 2 Lesson4 Optional Reading

Triage

貫戸医師はマドゥーの難民キャンプで彼女が行った決断について話しています。 彼女は死につつある少年の酸素供給を止めました。 これは貫戸医師にとって個人的にとても難しい決断でした。しかしそれを行う中で、彼女は一般的に受け入れられているトリアージの医療行為にしたがっていました。

トリアージは患者の状態の深刻さに基づいて治療の優先順位を決定するプロセスです。 それぞれの患者を早急に治療するための医師や薬、設備が十分でないときにトリアージは治療を制限します。

第1次世界大戦時のフランスの戦場でトリアージは始まりました。当時は大勢の負傷した軍人を治療する医師が誰を最初に治療するかについて素早く決定しなければなりませんでした。 「triage」という言葉は、「切り離すこと」もしくは「選択すること」を意味するフランス語の動詞のtrierに由来しています。

戦場から負傷者を救い出した医療従事者は犠牲者を3つのカテゴリーに分類しました。

  1. たとえ治療を受けなくても生き延びるであろう人々
  2. たとえ治療を受けても死ぬであろう人々
  3. 即時に治療することによって生死の違いが生ずるかもしれない人々

第3のグループに入る軍人たちが治療をうけるべき最初の人々でした。 現代のトリアージは第1次世界大戦時のそれよりもより洗練され科学的になっていますが、地震や列車事故あるいは同類の災害で犠牲者によって医療設備が圧倒されてしまうときには治療を制限するための決断がされなければなりません。 災害への完全な対応が行われ多くの救助隊が現場にいるときには医師や救急救命士は全員を治療します。 しかし事故の初期段階で、20名かそれ以上の患者を救命するのにほんの1人か2人の救急救命士しか手が空いていないときは第1次世界大戦時のモデルのトリアージが適用されなければなりません。

貫戸医師は災害の状況には直面はしませんでしたが、限られた酸素供給の最善の使用について決断しなければなりませんでした。 トリアージのガイドラインにしたがって、彼女は救助できるかもしれない他者のために供給を保存しておくため死につつある少年に酸素を与えるのを差し控えました。

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